3日目
[2005.12.30〜2005.12.30.]
[Copenhagen -> Malmö -> NaghtZug]
[Denmark -> Sweden]
ホテルの部屋は前日とはかなりランクの差があったのですが、朝食はよかったです。
よかったというか普通というか、こっちの方のホテルにいくつか泊まりましたが、どれもほぼ似たような感じです。
適当に席に着くと、コーヒーか何かと聞かれ、後は適当に自分で取ってくるのです。
たいていハムとチーズがやたら種類豊富に並べてあり、後はたまごや野菜、パンやシリアルを取りましょうって感じです。
たまにちょっと違うものがあったりして、ブレーメンではお豆のマヨネーズあえみたいなのがありましたが、
コペンハーゲンではデニッシュパンがいろいろ置いてありました。
あまり何も考えずに取ってきて、食べながら気づいたのですが、デニッシュパンってデンマークのパンだったんですね。
ホテルの外に出ると晴れていました。お日様がまぶしいです。
雪が降ってると移動がかなり大変になるのですが、晴れていたら雪が積もっていてもなんとかなります。
おかげでコペンハーゲン市内を楽しくうろちょろできました。

コペンハーゲンで何をしたいかと言われても、人魚姫の像を見ることくらいしか思いつかなかったのですが、
ガイドブックによると宮殿の衛兵交代というイベントが正午にあるらしいのです。
衛兵交代式といえばバッキンガム宮殿とかが有名ですが、まぁ見ておいて損はないでしょう。
アマリエンボー宮殿という
微妙な名前の宮殿であるということだけしか分かってなかったので、
大きな宮殿の中のどこでやるのか場所が分からなかったらどうしようかと思っていたのですが、実は大きな敷地の周囲に宮殿があるだけで、
真ん中が広場になっていて四方からアクセスできたので迷いようもなかったです。
pしかも各建物の入り口に衛兵小屋(?)があって衛兵さんが立っています。しかもときどき左右に歩き回ったりしています。
顔は無表情ですし、決められた内容に従って警備しているだけなのでしょうが、
この日は真っ黒でふわふわの大きな帽子をかぶっていたのでちょっとかわいかったです。夏は赤系統の色のようで、どうも冬仕様の制服のようです。
12時近くになると観光客がどんどん集まってきました。とは言っても季節のせいか、広い広場の中にちょっと集まってるね、くらいでしたが。
気づくと警察官が何人か来ていて、衛兵さんの通るコースの縁に沿って観光客を並ばせています。いよいよのようです。
衛兵交代の全容は不明なのですが、ガイドブックとか状況を見て察するに、今まで警備している衛兵さんとこれから配置につく衛兵さんが、
街中に様子を見に行ったりした後、建物の入り口や建物内で順次交代していくようです。
ざかざか行進してやってきて、ぴたっと整列したりするところはさすがです。
ただ、一つ一つ手順があるようで、たとえば衛兵小屋(1人が立って入れるような小屋)の衛兵さんが交代するときは、
2人組が行進していって、何か声を掛け合った後、1人が小屋の中をささっとチェックして、それからやっと交代し、残りの2人が帰ってくる、
みたいなことを延々とやるのです。その間他の衛兵さん達は寒い中直立不動です。さすがです。
最後まで見ていたい気もしてたのですが、30分くらいして観光客もみんな帰り始めますし、さすがにもう満足したので私も帰りました。
建物の中で交代(?)してるときなどは、外から見てても直立不動の衛兵さん達しか見えないのでさすがにつまらないですからね。
コペンハーゲン名物の人魚姫の像は、人だかりができていました。人だかりといっても、彼女は足場の悪い岩場の中の大きめの岩の上に乗っているので、
みんなちょっと離れた遊歩道から群がってみているって感じでした。
ただ、一緒に写真を撮ろうとしている人はがんばってそばに行っていましたし、私も親切なおっちゃんにカメラを預けて撮ってもらいました。
ちゃんとズームとか調整して撮ってくれましたしなかなかいいおっちゃんです。
コペンハーゲンもひとまわりってことで次はスウェーデンのマルメに行きました。
コペンハーゲンから空港を通ってマルメまで行く電車が毎時間3本くらいあるので便利です。
ただ、どうも電車のダイヤが乱れてるようで何回か途中で停車してしまい、2000年にできた橋のおかげで普通なら30分ちょいでいけるところが、
行きも帰りも倍くらいかかってしまいました。
で、とりあえずスウェーデンに着きました。とは言ってももともとデンマーク語もスウェーデン語も分かりませんし、
街の感じもそんな変わるものでもないのです。
ただ、通貨が変わるのは外国に来たって感じです。ただ、30分移動しただけで通貨が変わるのはちょっと不便ですね。
デンマーククローネとスウェーデンクローネは、名前からして似たような感じなのですが、レートが微妙に違い、
硬貨や紙幣のデザインも微妙に違うところが(一緒でも困るのでしょうが)ややこしいのです。
特にデンマーククローネに慣れているわけでもない私としては24時間の間に2つの新しい通貨を見るとわけがわからなくなります。
とりあえずデンマークは左ポケット、スウェーデンは右ポケット、として混じらないようにがんばりました。
コペンハーゲンは首都ですし人も多い都会なのですが(高層ビルとかはありませんでしたが)、
マルメは地方都市って感じなのでそんなに観光スポットもないようでした。
とりあえずはマルメヒュース城というお城が有名なようでしたのでそこに行きました。
電車が遅れたせいもあってあまり長居はできなかったのですが、
お城の中の展示が見られるということだったので、
せっかく来たんだからと思って入ってみたところ、なんかすごいところでした。
美術館と博物館が一緒になったような感じだったのですが、なんというか、とても刺激的でした。
お城の説明とかはまぁ分かるのですが、びっくり屋敷みたいな感じでムードづくりがしてあったりするのです。
悲惨な歴史の説明とかそんな感じで、どきどきしっぱなしでした。
狙っているのか何なのか、単調に説明するだけでは退屈しますが、ちょっとしたホラー映画状態で心臓に悪かったです。
いや、大変面白かったのですが。
中は結構広くて、絵画はもとより北欧デザインな家具とか、写真家の写真とか、あと動物の剥製とか水族館みたいなエリアとかありました。
町にあるべき文化施設を全部凝縮したって感じでしょうか。ひとつぶで何度もおいしいといえばそうなのかもしれません。
中世の貴族の衣装とかを試着できるような部屋もあったので誰か行く人があったら着てみてほしいです。
ちなみにお城の赤い丸い建物が砲台で、中には四方に向かって大砲がついており、防御しまくるってかんじのようでした。
コペンハーゲンに戻ってきて、帰りに乗る夜行列車の出発ホームを確かめようとしたのですが、
どうも案内システムが故障しているようで全然役に立ちません。
マルメから帰ってくるときも電車が何本かキャンセルされたりしていて、
私の乗った電車も出発直前に急にホームが変わったりして混乱してました。いきなり駅の端のホームから反対側の端のホームへ変わるので、
みんな荷物を持ってだだーっと走り出すのです。ひええ。
ホームごとの次の列車の案内はなんとか動いてるようでしたので無事夜行列車に乗ることができましたが、
やっぱ雪のせいでダイヤが乱れてたんでしょうかねぇ。
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[2006. 2. 13.]
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